モーダルシフト

Modal Shift

昨今、環境負荷の低減は多くの企業で社会的責任(CSR)と位置付けられています。
弊社でも物流における環境負荷の低減を目指し、トラック等の陸上輸送で排出されるCO2の削減に有効とされるモーダルシフトや輸送網の集約に取り組んでいます。

モーダルシフトとは

モーダルシフトとは、トラックや航空機による貨物輸送を、より環境負荷の小さい船舶や鉄道による輸送へと転換することです。
世界的に脱炭素社会への転換が進んでおり、商品の生産から廃棄にいたるサプライチェーン全体で環境負荷の低減は社会的課題とされています。
現在では多くの企業が環境負荷の低減を社会的責任(CSR)と位置付けて、モーダルシフト、輸配送の共同化、輸送網の集約など物流効率化に取り組んでおり、中でもモーダルシフトは環境負荷低減効果が大きい取り組みとして注目されています。

モーダルシフト

モーダルシフトによる効果

国土交通省では物流(輸送)における環境負荷の低減のため、モーダルシフト、共同輸送、輸送網集約などの物流効率化を推奨しており、特にモーダルシフトの効果が大きいとしています。
トラック(営業用貨物車)による輸送と、船舶、鉄道それぞれにより輸送する場合のCO2排出量は、国土交通省による以下の図のようになります。
1トンの貨物を1km運ぶ(=1トンキロ)ときのCO2排出量を比較すると、トラックに対し、鉄道は約1/11、船舶は約1/5しかありません。つまり、貨物輸送をトラックから船舶に転換することで、約80%もCO2排出量を減らすことができます。
さらに物流業界においては環境問題だけでなく労働力不足の問題が指摘されています。少子高齢化に加え宅配など多頻度小口輸送が急増したことによるトラック運転手の不足は特に深刻です。
モーダルシフトでは、港から港、駅から駅の長距離区間の輸送は船舶・鉄道が担い、トラックは発着荷主と港・駅間の短距離輸送で済むため、トラック運転手の長時間労働の改善、不足人員の補完といった労務問題の改善、解決に寄与します。
さらには輸送コストの抑制や省エネルギー、交通渋滞の緩和や交通事故縮小など様々な社会問題への対応策としても期待されています。